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Apache HTTPサーバーをWindows Serverにインストールする

今回は、Apache HTTPサーバーをWindows Serverにインストールしてみたいと思います。

最近のHTTPサーバーのシェアは知りませんが、Apacheは数年前では高いシェアを誇っていたHTTP(Web)サーバーです。

OSSなので、無料で使えるし性能も良いみたいでとても人気なHTTPサーバーです。では、一つずつ確認していきましょう。

動作環境

今回の確認で使用した動作環境は以下の通りです。
・OS
AWS EC2でWindows Serverを無料利用枠でサクッと立てています。Window Server 2019 Datacenterエディションです。
Apache
Apacheのバージョンは、Apache 2.4.46です。

まずはバイナリをダウンロード

では、Windows Server用にApacheをインストールしましょう。今回はバイナリで提供されているものをインストールしたいと思います。
まずは、Apache公式サイトのダウンロードページにアクセスしてみましょう。以下のURLです。
Download - The Apache HTTP Server Project

Windowsという案内を元に以下、赤枠のリンクを押下してダウンロードページに遷移します。

Apacheダウンロードページ①

上記リンクを押下すると以下画面に遷移します。どうやら、Apache公式ではソースのみを提供しており、バイナリ提供はしていないとのこと。
ただし、ディストリビューターがバイナリで配布しているサイトがあるのでそちらでダウンロードしてねとのことです。メッセージの通り、バイナリ配布しているサイトでダウンロードすることにします。
※ちなみに、2014年くらいまではApache公式でWindowsのバイナリ配布していたらしいです。止めてしまったんですね。。。

Apacheダウンロードページ②

今回は、「Apache Lounge」でインストールすることにします。以下URLにアクセスします。
Apache VC15 binaries and modules download

Apacheダウンロードページ③

Windows Server 2019ですので、以下のURLをクリックしてバイナリをインストールします。

Apacheダウンロードページ④

それではインストール

上記までの手順でApacheのバイナリをダウンロードできましたので、Windows Serverにインストールしていきましょう。
まずはダウンロードしたバイナリファイルをWindowsサーバーの任意の場所に格納します。私は、「C:\work\install」にとりあえず格納しました。
格納完了したら、バイナリファイル(zipファイル)を右クリックして「すべてを展開」でzipファイルを展開します。

Apacheインストールキャプチャ①

展開できたら、フォルダの中に「Apache24」という名前のフォルダがあるのでこれをまるごとCドライブ直下にコピーor移動しましょう。

Apacheインストールキャプチャ②

これで一つ準備は完了です。実はこれだけではApacheの実行ができません。今回インストールしたバイナリの実行のためには、以下のURLから別のモジュールをインストールする必要があります。と偉そうに言っていますが、ここは他の方々のブログ等を参照しました。
Visual Studio Tools のダウンロード - Windows、Mac、Linux 用の無料インストール

上記URLに遷移して、画面下部にある「その他のツールとフレームワーク」を押下しましょう。

Apacheインストールキャプチャ③
Visual Studio 2019 の Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」のダウンロードを押下して、Apache実行に必要なモジュールをインストールしましょう。 インストールしたら、そのファイルを実行(ダブルクリック)してインストールします。インストールでは特に選択するところはないので迷わずインストールできると思います。これでApacheのインストールの準備は完了です。
Apacheインストールキャプチャ④
準備完了しましたので、とりあえずApacheのコマンドが正常に動作するか見てみましょう。 コマンドプロンプトを開いて、Apacheをインストールしたディレクトリの配下にcdコマンドで移動します。移動したら、"httpd -v"というコマンドを実行しましょう。以下のようにApacheのバージョン情報が出力されたら成功です。
Apacheインストールキャプチャ⑤
次は、ApacheWindowsサービスとして登録するために"httpd -k install"を実行しましょう。正常にサービス登録されるのを確認できたら、Apacheを起動します。 起動は、"httpd -k start"です。これですべて完了です。お疲れさまでした。

Apacheが正常にインストールできたか確認

上記までの作業でApacheがインストールできたと思いますので、動作確認してみましょう。 "http://localhost/"をブラウザで入力してみましょう。以下のような画面が表示されれば成功です。Apacheが正常にインストールできています。
Apache動作確認①

おわりに

今回は、Windows ServerにApache HTTPサーバーをインストールしました。私自身もはじめてインストールしてみたのですが、意外と簡単にインストールすることができました。インストール自体は簡単ですが、実際に商用システムで動作するためには様々な設定作業が必要になります。どの程度のアクセスを一度にさばけるようにするか、ログ出力はどのような値を出力するかなど他にもたくさん考慮しなくてはいけないこともあると思います。私も最近触って詳しくないですが、少しずつ理解していきたいと思います。今度は、Apacheの後ろにJavaアプリケーションサーバーのTomcatを繋いでみたいと思います。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。