AWSのグローバルIPアドレスのサービスであるEIP(Elastic IP)の利用料金について、個人的にやや分かりづらいと感じた部分があったのでメモを残します。
と言っても、以下の記事がとても分かりやすかったのでこの記事を読めばすべて理解できました。今回は概要のみをかいつまんで紹介したいと思います。
EIPで料金発生するパターンとしないパターン #AWS | DevelopersIO
EIPの利用料金がかかる場合とかからない場合について
簡単に言えば以下の2つに集約されると思います。
- EIPをEC2に割り当てている場合 → 利用料金は発生しない
- EIPをEC2に割り当てていない場合 → 利用料金が発生する
EIPはEC2に割り当てて通常使う分には利用料金が発生しないようになっているようです。その代わり、EIPを発行してからEC2に割り当てをしていない場合には利用料金が発生するため注意が必要です。
ただし、「EIPをEC2に割り当てている場合」で利用料金が発生するケースもあります。それが以下の2つのケースです。
- EIPを割り当てたEC2を停止している場合
- EIPを割り当てているEC2は起動しているけれども、ふたつ目以降のEIPの場合
特定の時間帯のみ起動しているようなEC2にEIPを割り当てている場合は、その停止している時間だけ利用料金が発生する仕組みですね。
また、「EIPを割り当てているEC2は起動しているけれども、ふたつ目以降のEIPの場合」のケースですが、1つのインスタンスに複数のネットワークインターフェイスを割り当てている場合で且つ、2つ目以降のEIP割り当てをした場合は利用料金が発生するそうです。
EIPの利用料金
上記の利用料金が発生するパターンにおける、EIPの利用料金は以下の通りです。現時点の東京リージョンの情報です。
1時間当たり「USD 0.005」の利用料金がかかることがわかりますね。
因みに、EIPのリマップ(EIPの割り当てを解除して、再度割り当てをする)するときの利用料金も上記に記載されていますが、1か月に100回までは無料のようですね。100回を超えるリマップは、1回あたり「USD 0.10」の料金が発生するそうです。
こんなにリマップしたりするユースケースはどのようなものか知りたいですが、通常使う分には気にしないで良さそうですね。
おまけ
そもそも今回記事を書こうと思ったのが、EIPの料金体系を説明している以下の「実行中のインスタンスに関連付けられた Elastic IP(EIP)アドレスを無料で 1 つ取得できます。」の文言がよく理解できなかったからです。
複数のインスタンスを起動して、それぞれEIPを割り当てた場合は1つ以外はすべて有料なの?と思ったのですが、そうではなかったのです。
つまり、1つのインスタンスに1つのEIPを割り当てる場合は無料で、1つのインスタンスに2つ以降のEIPを割り当てる場合は有料という文脈であることが分かりました。
なので、たとえばインスタンスを3つ作成して、それぞれに1つのEIPを割り当てた場合は無料ということです(ただし、上述した通りEC2を停止しなければ)。